【精油の辞典】タイム精油の効果・効能・おすすめの使い方 | くらしとアロマ|アロミックスタイル

aromicstyleアロマでくらしを豊かに

くらしとアロマについて

【精油の辞典】タイム精油の効果・効能・おすすめの使い方

精油辞典

沢山の種類が存在する精油。香りのイメージや、効果・効能、おすすめの使い方、それぞれの香りのストーリーなど、どれを選べば良いかの参考にしていただけるように、精油(エッセンシャルオイル)についての情報をまとめた「精油の一覧」を作りました。

《タイム精油》やや甘みのある薬草のようなハーブ調の香りで、免疫系の器官である胸腺(Thymus glad)の名前の由来となる植物です。強い抗感染作用や抗菌・抗ウイルス作用を持ち免疫強化のために欠かせない精油です。またタイムの精油には数多くのケモタイプが存在し、それぞれに含有する成分や香りも異なります。

ストーリー

古代エジプトではミイラの防腐剤・保存剤として使われ、ギリシャでは神殿で焚く薫香や入浴などに使われたり、ローマではお酒やチーズの香りづけに使われたという記録が残っています。中世では、肉や魚の保存に使われたり、悪夢を見ないようにその枝を枕の下に入れて寝ていたようです。また勇気と敬意の象徴として騎士に贈られたといわれています。黒死病予防のために床に敷いたり、病気よけの花束「タッジーマッジー」にして持ち歩いたりもされました。

*「タッジーマッジー」とは、本来はハーブでつくった小さなブーケのこと。中世に、悪魔や伝染病などから身を守るために持ち歩いた小さな花束に由来します。

タイムの特徴

30cmほどの高さに育つ常緑のハーブで白や紫、ピンク色の花を咲かせます。南フランスでは標高が違う場所ごとに微気候が生じ、狭いエリア内でも気候が変わるために多数の種類とケモタイプが存在します。標高の低い土地では殺菌や抗感染作用の強い刺激的なタイプが、標高の高い土地では殺菌力に優れつつも作用がより穏やかなタイプが生育します。主な種類としてCTゲラニオール、CTチモール、CTリナロール、CTツヤノール、CTパラシメンがあり、中でもCTリナロールは最もマイルドです。

*ケモタイプ=同じ学名の植物から採油した精油でも、植物が育つ土壌、標高、気候、風土などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なるもの。

基本情報

香りの系統:ハーブ系iconherb


精油名

タイム(コモンタイム、レッドタイム、ホワイトタイム)

学名/科名

Thymus vulgaris/シソ科

ケモタイプ

CTリナロール/CTチモール/CTゲラニオール/CTツヤノール/CTパラシメンetc

抽出部位

花、葉

抽出方法

水蒸気蒸留法

産地

フランス・スペイン・アルジェリアなど

香り

やや甘みのある薬草のようなハーブ調の香り

ノート

トップ~ミドル

*一般的なタイム精油の大半は、いわゆるレッドタイムとホワイトタイムです。コモンタイムであるThymus vulgarisを、そのまま抽出したものをレッドタイムと呼び、レッドタイムを再蒸留したものがホワイトタイムになります。通常はレッドタイム精油を「タイム精油」の代表格にしているようです。

ケモタイプの成分

・CTチモール:フェノール系のチモールという成分を多く含むケモタイプ。
チモール(~60%)、パラシメン、カルバクロール、γーテルピネン
・CTパラシメン:モノテルペン類のパラシメンという成分を含むケモタイプ。
パラシメン(~35%)、カルバクロール(~30%)、チモール、ツヤノール
・CTツヤノール:モノテルペンアルコール類のツヤノールという成分を多く含むケモタイプ。
ツヤノール(~50%)、テルピネン4オール、リナロール、βーミルセン
・CTゲラニオール:モノテルペンアルコール系のゲラニオールという成分を多く含むケモタイプ。
ゲラニオール(~40%)、リナロール、酢酸ゲラニル、βーカリオフィレン
・CTリナロール:モノテルペンアルコール系のリナロールという成分を多く含むケモタイプ。
リナロール(~80%)、酢酸リナリル、テルピネン4オール

ブレンド相性の良い精油

柑橘系、ハーブ系、樹木系の精油と調和します。

*精油にまつわる注意事項
高血圧の人、妊娠中に人は注意が必要。肌への刺激が強いため、マッサージやスキンケアにはあまり適しません。CTチモール、CTパラシメンは皮膚感作に注意が必要。低濃度で使用するか敏感肌の人は避けましょう。

主な効果・効能

❖こころに

*鎮静*抗不安*神経強壮など
ストレスや不安な気持ちをやわらげ、元気づける作用があります。また脳を活性化させてくれるので集中力を高めたいときに香りを嗅ぐのも良いでしょう。

❖からだに

*抗感染*抗ウイルス*消化促進など
抗感染・抗ウイルス作用が強い為、感染対策にとても効果的です。タイムをブレンドした香りを空間に拡散したり(香りが強いので他精油とブレンドして使用すると良いでしょう)、スプレーにして持ち歩くのも良いでしょう。またハーブティーとしてうがいに利用したり、飲用として使用されることも多く、便秘や食欲不振などの改善もサポートしてくれます。

❖くらしに

*抗菌*抗真菌*殺菌*消臭など
強い抗菌作用で雑菌によるニオイの元を消臭してくれるので、スプレーにして靴やトイレ、生ごみなどの気になる箇所にスプレーして使用すればしっかり消臭できます。

タイム精油おすすめの使い方


iconroomiconrineniconshoes

靴や靴箱、トイレ、ごみ箱など、ニオイの気になるところにスプレーして消臭対策に。また空間にスプレーして感染対策にも。

ハーブ系精油一覧
ペパーミントスペアミント和種薄荷マジョラムクラリセージローズマリー精油辞典一覧

※精油(エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマテラピーは医療ではありません。また、精油は医薬品ではありません。天然の香りは心身の健康に良い影響をもたらしますが、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。▶詳しくはこちら

recent最新記事

Recommend今読まれている記事

Contentsカテゴリー

Rankingよくあるご質問

公式通販サイト 会社概要