【社長インタビュー】暮らしが香るスマートライフを | くらしとアロマ|アロミックスタイル

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【社長インタビュー】暮らしが香るスマートライフを

代表インタビュー

植物由来成分など自然素材には、さまざまな機能がある。その自然素材の「アロマ」を趣味にとどめず、日用品感覚で手軽に使えるものにーー。使いやすく、買いやすく、人にも地球にも優しい、エコなスマートライフを目指すアロマスターの挑戦とは?今回は弊社創業者である代表取締役神田社長に、起業のきっかけから企業理念、アロマスターのこれからについてインタビューしました。(産業新潮2021年8月号掲載文一部抜粋)

業務用アロマテラピーをコンセプトに起業

アロマについて

ストレス過多な現代社会において、注目されているのが自然療法。本来、人間が持っている治癒力を引き出す治療法の一つだが、その中でも近年、関心が高まっているのがアロマテラピーだ。アロマは「芳香」、セラピー(テラピーはフランス語読み)は「療法」、直訳して「芳香療法」の意。フランス人科学者ルネ・モーリス・ガットフォセが1930年代に生み出した造語だという。具体的には、植物から抽出した「精油(エッセンシャルオイル)」を使い、病気や外傷の治療、心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消などを目的とする自然療法で、アラビアやヨーロッパで昔から行われている伝統療法、民間療法だった。それが90年代から世界的に普及し、現代では健康法、美容法として用いられている。

起業のきっかけ

そんなアロマの講習会にたまたま参加して以来、天然100%の精油に事業の可能性を感じ、独学でアロマテラピーを研究し、2002年にアロマスター株式会社を創業。それまでは大手証券会社に勤務だったため、全くのゼロからのスタートだった。「もともと学生のころから、最終的には自分で何かをやりたい、起業したいと思っていました。30代後半になり、いろいろテーマを探していた時に、所属していた名古屋の法人会青年部で行われたのがアロマの講習会でした。その時にアロマが天然100%でできていることを知り、天然であればいろんなところで使えるのではないかと閃きました」

当時、アロマはまだ浸透しておらず、ポプリのようなイメージを持っていたと言う。その時も、ミントやラベンダーなど数種類のドライハーブが用意され、原料そのままを乾燥させただけで香ることに驚いた、と振り返る。「すぐに思い浮かんだのはクリニックや塾などに天然の香りを提供し、施設の付加価値を高めること。調べていくと、90年代のバブル期に、ゼネコンが同じような発想でビルに香りづけをしようと試みていました。ただ、時期尚早だったのか、その時はあまり盛り上がらなかった。私が創業した02年でもまだ早かったですね。立ち上がりは苦労しました」

それだけに今、これだけアロマが普及し、個人需要が高くなったことに驚かされる。「最初は業務用アロマテラピーとして、クリニック、老人ホーム、ショールームなど医療・介護・商業施設を対象にスタート。その後、09年オンラインショップをはじめ、対象を個人・家庭用に広げました」
天然精油の心地良い香りや様々な効能、機能を学ぶにつれ、家庭用として供給したいとの思いも強くなっていきました。だが、業務用から家庭用に広げるにはディフューザーの開発も含め、構想から5年の月日がかかった。
「家庭用ではアロマポットを使うことが多かったのですが、かなり面倒くさい。お皿に水を入れ、そこにオイルを垂らして下からキャンドルやランプで温める。1日たてば埃だらけになるし、お皿もベタベタになる。途中でやめる人も多かったと思います。その点、業務用は手がかからないように作られている。それを家庭用に応用するには費用や機能の問題もあり、その課題をクリアするには相当の時間と手間がかかりました」

自社企画・開発・製造直販で使いやすさ買いやすさを実現

パートナー企業との新たな体制

創業以来、すべての商品を自社製品として開発。そして4年前、新たなパートナー企業とタッグを組んだことが大きな飛躍となった。「当社が企画したものを製造委託し、出来上がった商品を当社が直販する流れを確立。価格面、企画面では恐らく他社が追随できない体制を作ることができました」

業務用、家庭用アロマの事業展開

そして、業務用には業界最低価格の「天然アロマ香らせ放題 天然アロマ定額プラン」を提供。アロマディフューザーの無料貸し出し、100%天然精油使い放題で、広さに合わせた2つのプランを打ち出している。
一方、家庭用には「暮らしが香るスマートライフ」をコンセプトに、日常生活の中にアロマを積極的に活用していくことを提案。スプレータイプのもの、家庭用に開発されたコンパクトなアロマディフューザーほか、日本初の吊るし型アロマディフューザーも新たに発売した。
このコロナ禍においても業務用は順調に推移。家庭用はそれを上回る好調ぶりで、今では家庭用商品が3分の2の売り上げを占めるほどに伸長している。直営店も7月現在、14店舗を展開。さらに年内3店舗、年明けに3店舗の出店が予定されている。「やはり香りは嗅いでみないと分からない。オンラインショップを先に始めましたが、お客様が満足し、納得して買われているのかは疑問でした。実際に想像した香りと違うと、使われなくなることも予測できる。そこで15年、第一号直営店を自由が丘にオープン。来店されたお客様を見ていると、いろんな商品を手に取ってから一つに決められる。そういう姿勢からも、やはりネットだけで販売するのは限界があるなと思いました」

翌16年には京都店をオープン。そして18年のマルイ吉祥寺店を皮切りに、19年以降出店が相次ぐが、いずれも駅近の商業施設に限定している。「まだ知名度も低く、ブランドも確立していないので、商業施設のなかでもエスカレーターや入り口近くといった、視認性のいい区画に出店しています。いきなり単独の路面店では、やはりリスクが高いですから」
アロマの効果を実際に体感してもらい、知名度を上げていくにはやはり実店舗の役割は大きい。実店舗では新規の顧客獲得に徹し、その後、リピーターにつなげていく方針だ。最終的には、全国100店舗を目指すと言う。店舗数が増えることによって、オンラインショップとの結びつきもさらに強化できる。

アロマの効果効能を日常生活に

「天然精油の香りによる効果は大きく分けて2つあります。一つは心理的効果で、誰しも心地よい香りを嗅ぐとリラックスできる。これは嗅覚が情動などをコントロールする脳の中枢に直接伝わり、心と体に強く働きかけているから。もう一つは実用的効果。植物は自分の身体を守るための物質を作ります。香りもその一種で、中和消臭や抗菌・抗ウイルス作用によって空気が浄化され、消臭や感染対策などの効果がもたらされます。
この効果こそが、アロマの本質。天然のものは人にも優しいし、地球にも優しい。天然のものを使うことによって、大量生産された汎用品を使わなくても済む。スマートライフ=賢い生活を定義づけ、アロマの効果・効能を日常生活の中に積極的に活用していこうというのが、当社の基本的な考えです」

癒し効果、消臭効果のほか認知症予防にも効果大

イメージ的に、天然精油は高いイメージがある。それを日常使いできるよう、低価格に抑え提供する同社の試みは、消費者にとって嬉しいかぎりだ。それをいかに伝えていくかが今後の課題だと、神田社長は続ける。「ネットで検索するにしても、ある程度知っていなければ当社に辿り着かないし、検索すらされない。日常使いのアロマというコンセプトも聞けばわかりますが、そもそも思いつかない」
それだけに、実店舗の存在、SNSなどのソーシャルメディアを使った情報発信が重要となってくる。ましてや近年、アロマには心理的な癒し効果や消臭効果のほか、認知症予防にも効果があることが実証されている。アルツハイマー型認知症は物忘れより先に嗅覚機能が低下。そのダメージが嗅神経と隣接する海馬に広がり、記憶障害を起こすのだという。ということは、アロマの香りで嗅神経を刺激すれば、その刺激が海馬に伝達され活性化する可能性もあるということだ。
「鳥取大学で認知症予防の研究をされている、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉先生はテレビにも多数ご出演されていますが、『たけしの家庭の医学』ではアロマを使った認知予防をご紹介。その時は、約半年にわたって関連の精油が店頭から消え、売り切れ状態が続きました」

認知症予防だけでなく、コロナ禍でのストレス、体調不良など、病院に行くまでではない状態におけるセルフケア・体調管理はアロマによって相当改善できるとも。アロマをどう使い、どう日常に取り入れていくかを含めた啓蒙活動は今後、求められていくだろう。
さらに同社は昨年秋より、抗酸化作用によって健康維持を目指す、水素吸入器の販売も開始。店舗を拠点に、水素吸入を体験してもらいながら拡販に努める意向だ。通常1時間3000~4000円のところ、2000円程度で体験できるとあり、その効果を確かめたい人にとっては絶好の機会となりそうだ。

アロマスターの企業文化とこれから

現在、社員はパート、店舗スタッフを含めて約100人。神田社長自身が成長を求め、立ち上げたベンチャー企業だけに、求める人材も仕事ができるといったスキル以前に、「進化を追求」し「成長へ挑戦」する価値観を大切にしていると言う。

「これは当社の企業文化ですね。事業を通して社会の進化に貢献すること。社員の物心両面の豊かさを高めることーーを企業理念とし、自然資源を日常生活に積極的に活用して、人にも地球にも優しいエコなスマートライフ=賢い生活を目指していくことを、われわれのビジョンとしています。社員にはこういった当社の企業文化、価値観を文書化し徹底。本人の価値観が会社と合っているかどうかなので、安定志向を求められる方には合わず、採用を辞退されることもあります」

その徹底した企業体質が、今までになかった製品やサービスを生み出し、同時に従来品も改良し続けていく。さらに、「成長への挑戦」が事業を拡大。4~5年前から海外への卸販売も開始していると、神田社長は明かす。
「世界の中で日本のアロマディフューザーの開発はいちばん進んでいます。既に世界トップレベルのクオリティですが、今、準備しているものはさらにそれを上回るでしょう」

ウィズコロナ時代を迎え、個々の生活習慣やスタイルが見直される中、自己管理下でのヘルスケアは必要不可欠となってきます。時代や環境に合わせて柔軟性に対応しつつ、新たな挑戦を続けるアロマスターの躍進にご期待ください!

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