次亜塩素酸水について

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次亜塩素酸水について各メディアで様々な報道がなされていますが、事実と異なる内容で伝わっていたり、分かりにくい点が多いかと思います。
そこで、皆さまの不安な気持ちが少しでもなくなりますよう、弊社としても以下の2点についてお伝えさせていただきたく思います。(2020/8/6更新)

新型コロナに対する有効性は?

5月に行われたNITEでの検証試験

経済産業省の委託を受けた製品評価技術基盤機構(NITE)が5月29日、次亜塩素酸水の試験結果についての中間報告を公表しました。

国立感染症研究所の研究では感染値減少の効果が確認されましたが、北里大学の検証試験ではウイルス不活性化効果が確認されなかったこと。
また、世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)が"消毒剤の噴霧"を禁止していることを引用して「噴霧することは控えるように」と注意を促しました。

一部の研究結果で有効性が確認されなかったことをもって「有効でない」との内容で報道されたり、一般的な消毒剤に対する注意喚起が次亜塩素酸水を対象にしたかような発表になっていたり、事実と異なった形で消費者に伝わりました。

6月に行われた北海道大学での検証試験

その後の6月1日に、世界保健機関(WHO)に16年間の勤務経験もある北海道大学の玉城英彦名誉教授の研究チームがNITEの検証試験とほぼ同条件で検証試験をおこなった結果、新型コロナウイルスが30秒で不活化され有効であると発表しました。
6月26日の製品評価技術基盤機構(NITE)の最終報告でも、結局は次亜塩素酸水が新型コロナに有効であることが公表されました。

新型コロナウイルスが発見されて間もないので、次亜塩素酸水の有効性に関する研究はこれからも続くと思われますが、報道のされ方次第で真偽が伝わらないケースも有り得ると思います。

空間への噴霧が危険視されている?

弊社といたしましては、空間噴霧として使用した場合のリスクにつきましては次のように考えます。

考えられる懸念点

塩素ガスが室内に充満することが理論的には考えられます。
これについて、まず次亜塩素酸水は菌などの有機物と接触する事で水に戻る性質です。もし有機物と接触しなかった場合には塩素ガスが発生する懸念があるかと思いますが、塩素ガスは非常に水に溶け込みやすい性質のため、噴霧された水粒子に溶け込む事で室内に塩素ガスが充満する事は考えにくいとされます。
※有効塩素濃度100ppmの次亜塩素酸水を空間に噴霧した場合、30分後に0.01ppm以下になり、日本産業衛生学会の勧告値1ppmを大きく下回ります。

正しく理解し、有効的に活用を

安全性が担保されなお且つ、病院で噴霧した場合に患者のいる部屋の壁面や手すり、床などのウイルス・菌数の減少が確認されていることから、感染対策として次亜塩素酸水を積極的に活用すべきものと考えております。

参考情報

次亜塩素酸水めぐる拙速報道に苦言:公益財団法人 国家基本問題研究所
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新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価(最終報告):製品評
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